1月20日は『大寒』です。
大寒には、寒さ厳しい大寒の季節にも、旬を迎える食べ物があります。
旬の食材を食べて無病息災を願うとされているようです。
大寒たまご
大寒たまごとは、大寒の時期に生まれた鶏のたまごのこと。かつては冬に鶏が産卵することが珍しかったことから、大寒たまごは貴重で縁起がよいとされました。また冬の鶏は、寒さに耐えようとエサをたくさん食べて栄養を蓄えるため、冬に生むたまごは栄養価が高くなるといわれています。
大寒たまごは栄養豊富なことから「健康」「無病息災」、さらに風水の考え方も取り入れて、黄色い黄身に「金運アップ」の願いが込められています。
寒餅(かんもち)
寒餅(かんもち)とは、大寒の時期についた餅、または寒の水で炊いた米を使った餅のことです。寒の水には神秘的な力が宿ると考えられており、寒の水を使った食べ物はありがたいものとされています。
また寒の水は「1年間腐らない」といわれるほど雑菌が少ないといわれ、長期間保存する食べ物を作るのに最適とされていました。地域によっては寒餅を薄く切り、1ヶ月ほど風にさらして乾燥させ、保存食にして農作業中のおやつに食べていたそうです。
甘酒
1年でもっとも冷え込む大寒の時期は、体を温めるために甘酒がよく飲まれていました。甘酒には米麹から作られるものと、酒粕を使ったものの2種類があります。どちらも体を温める効果があり、さらに寒の水を使って作られることから、大寒の季節に人気が高まったと考えられます。
大寒に甘酒を飲む風習を受けて、1月20日は「甘酒の日」に制定されました。甘酒は冬の寒さを和らげる飲み物として、現在も受け継がれています。
恵方巻
大寒の最終日である節分の食べ物として知られている、恵方巻。節分には、1年の幸運や無病息災などを願いながら、年神様がいる方角に向かって恵方巻きを食べる風習があります。
恵方巻きには、多くの願いが込められています。「長寿」を祈るかんぴょう、「出世」を願ううなぎなど、具材が持つ意味はさまざま。それらの具材を巻き込んだ恵方巻きは、縁が切れないように包丁で切り分けることなく、丸かじりして食べられるのです。
寒さ厳しい大寒の季節にも、旬を迎える食べ物があります。
・水菜:京野菜のひとつ。歯切れがよくクセのない味わいで鍋物に最適。
・春菊:独特な香りとほろ苦さが特徴。葉はやわらかく、生でも食べられる。
・ごぼう:食物繊維やポリフェノールが豊富
・金柑:皮ごと食べられる小さな柑橘。はちみつやシロップ、焼酎に漬けることもある。
・ぽんかん:酸味は少なく、甘くて食べやすい。皮がむきやすいことも特徴。
・ぶり:成長にともない名前が変わる出世魚。冬に脂がのったものは「寒ぶり」と呼ばれる。
・さば:種類によって旬が異なる。冬に脂がのっておいしくなるのは「マサバ」。
・さわら:冬に旬を迎えるのは関東のさわら。関西では3〜5月に獲れるものがおいしい。
・赤貝:歯ごたえと甘みが特徴。江戸前寿司では冬を代表するネタ。
・しじみ:旬は年に2回ある。冬の「寒しじみ」は栄養豊富で、濃厚な出汁が取れる。
野菜は冬に寒さで凍結しないよう、糖分を蓄えます。
そのため冬に旬を迎える野菜は糖度が高く、甘くなる傾向があります。
寒さが厳しくなるのは海も同じです。魚介類は、身に脂肪をため込むことで冬を乗り越えようとします。脂がのった冬の魚は、濃厚な味わいととろけるような食感を楽しめるでしょう。
色々ありますね。
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